国家資格キャリアコンサルタント★実技(面接)試験合格通信(7)受け止める

2017-09-09

関西は35℃の暑さなのですが、ミストシャワーに出会えると、ちょっとテンションが上ります^^

最近は、お仕事で通っている大学も!
京都の四条高倉のバス停にも!!

ひとときの涼に癒やされています♪

さて、今回はSTEP3「受け止める」
頭で理解したら、実際にロープレで試してみてくださいね!

傾聴の基本サイクル(前回のおさらい)

この5つのステップをマスターすれば、15分はあっという間ですよ♪

  1. 相談者の話を聴く
  2. 待つ
  3. →【1】または【3】へ

  4. 受け止める
  5. →【1】または【4】へ

  6. 待つ
  7. →【1】または【5】へ

  8. 質問する
  9. →【1】へ

話を聴いた後、すぐに質問するとどうなるか?

1.相談者の話を聴く → 5.質問する
というように、1から5に飛んでしまうと、
「ラポール形成」や「自己探索の支援」につなげることが難しくなってしまいます。

  • 相談者が、キャリアコンサルタントの理解度を確認することができなくなる。
  • →ラポール形成につながらない。

  • 相談者が、自分の発言を再確認して、考えを深めること(自己探索)ができなくなる。
  • →自己探索の支援につながらない。

ということで、相談者の話が終わったら「すぐに質問しなきゃ」という思いは捨てましょう。

「受け止める」で重要なのは「伝え返し」

まずは、相談者の話をしっかり受け止めましょう。
単なる「おうむ返し」ではありません!!

相談者が話した内容の本質をまとめて伝え返します。

「◯◯が??で、△△なので、□□のように思っていらっしゃるということですね。」
というような感じです。

 

伝え返しの2つのメリット

ロジャース曰く、「伝え返し」とは、

  • 「理解の確かめ」
  • 「受け取りのチェック」

です。

「あなたは◯◯と感じていると私は受け取っています。よろしいでしょうか?」(マンパワーのテキストより)

という感じです。
ということで、伝え返しのメリットは、以下の2つだと言えます。

  • 相談者が、キャリアコンサルタントがしっかり自分の話を理解して、受け止めてくれたことを確認できる。
  • →ラポール形成に繋がる。

  • 相談者が、自分が話した内容をもう一度、客観的に確認することで、自己理解を深めることができる
  • →自己探索の支援に繋がる。


 

「伝え返し」のポイント

1.相談者の使った言葉(表現)をそのまま使う。

特に面談の最初の段階では、なるべく言い換えないことをオススメします。
言葉のニュアンスが微妙にずれてしまい、相談者がしっくりこなかったりすると、ラポール形成がうまくできない場合があるからです。

2.相談者に「そうなんですよ」と言われるような内容をイメージして

キャリコンサルタントが、相談者の話した内容を「しっかり理解していますよー」という気持ちで伝え返しましょう。
「そうなんですよ」と言ってくれたらバッチリ!
ラポール形成が進んでいる証拠です。

3.本質からそれないように、簡潔にまとめる

単なるオウム返しではありません。
相談者が本当に言いたいことをしっかりつかんで、簡潔にまとめて返しましょう。
場合によっては、キーワードとなる単語を繰り返すだけでも効果があります。
*これに関しては、また別の機会に解説しますね。
 

まとめ

相談者が話し終えたら、すぐに質問するのではなく、

  • 【STEP2】待つ
  • 【STEP3】伝え返す
  • 【STEP4】さらに、待つ

を徹底して行いましょう。

これができれば、15分はあっという間。
しかも、「ラポール形成」「自己探索の支援」につながりますよ♪
 

以前書いた記事です。こちらも参考になさってくださいね。