苦し紛れの質問から脱却するには★第5回キャリコン面接対策

ロープレ中、何を聴けば良いかわからなくなり、苦し紛れの質問をしてしまうってことありますよね。

そうならないために、念頭においてほしいことがあります。

苦し紛れの質問から脱却するには

それは、

「この方(クライエント)は、どうしてそう思うようになったんだろう」

という気持ちで聴くことです。

別の言い方をするならば、

クライエントのものの見方、考え方、感じ方に興味を持って聴くことです。

例えば、私がキャリアコンサルティング技能士2級の面接試験を受験した時、クライエントは「昇進したい」と繰り返し話してきました。そこで私は、「なぜこの人は昇進したいと思うようになったのかなー」という視点で、現在の状況、これまでやってきたことやその思い、仕事に対する考え方等、様々な角度からお話を聴いていった結果、実は「よく考えたら、昇進したいわけじゃない。周りに認められるには昇進が必要だと思った」と語ってきたんです。

もし私が「昇進するためにどうすれば良いか」という解決策に走ってしまっていたら、こういう話にはならなかったはずです。本当は「昇進したい」のではなく「周りに認められたい。そのためには昇進が必要だ」と思っていたんですね。

というように、「クライエントはなぜそう思うようになったのかなー」と考えて聴いていくことで、クライエント自身が気づいていなかった自己概念に気づくことができるようになります。

自己概念ってなんだっけ?

マンパワーやリカレントなど、JCDAがベースの養成講座を受講された方は「自己概念」という言葉を何度も耳にされていると思います。

自己概念とは「自分と自分を含む世界をどのように考えているか」です。

例えばクライエントが「結婚」と言った時、あなたはどうリアクションしますか。

「おめでとうございます」って言ったらダメよ!と養成講座で習ったと思います。おめでたいと考えているかどうかは、クライエントに聞かないとわからないからです。もしかしたら、何か不安や憂鬱に思っていて相談に来ているのかもしれません。

言葉は同じでも、人それぞれ別の世界に住んでいるようなもので、考え方や感じ方、ものの見方は違うわけです。

だからこそ、クライエントがどんな考え方や価値観を持っているのかをクライエント自身に語ってもらえるように話を聴いていきましょう。

クライエントの自己理解を深めるための導入質問例

クライエントが悩んでいる内容を話してきたら、こんな切り口で質問してみてください。

「いつごろからそう思うようになったんですか」

「何かきっかけがあったんでしょうか」

JCDAで言うと、経験代謝の「経験の再現」を促す導入の質問です。

キャリアコンサルティング協議会で受験される方も、クライエントの自己理解を深めるために有効な手段ですので、是非お試しくださいね。

筆記試験まであと1ヶ月。面接試験もあっという間にやってきます。
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