「クライエントの言葉のどこがキーワードかわからない」という方へ

2016-09-06

「キーワード」とは、クライエントの感情、思い、信念、価値観などが表れた言葉です。クライエント自身が自己概念に気づくための「手がかり」とも言えます。

なぜ「キーワード」を拾うことが必要か

CDAがキーワードを使ってクライエントに(質問ではなく)問いかけることで、クライエントが自己概念に意識を向け、自問自答を促すことができます。

言い換えれば、キーワードは「クライエント→CDA」という心の方向が「クライエント→クライエント自身」へと変わるきっかけになります。

2次試験の判定ポイントで一番重要な「自己探索の支援」をするために必要な要素の一つがキーワードだと言えます。

キーワードを見つけるヒント

  • 「繰り返し出てきた言葉」に注目

クライエントは相談に来ているのですから、話したいんです。キーワードが最初に出てきた時に気づかなかったとしても大丈夫です。クライエントが「わかってほしい」と思っている言葉は繰り返し出てきます。気づいた時点でその言葉を拾えればOK!クライエントの自問自答を促すことに繋がっていきます。

他にも、

  • クライエント独特の表現
  • 話の前後で矛盾した表現

などもキーワードになります。クライエントの話を注意深く聴きましょう。

どのキーワードを拾うかこだわりすぎない

「絶対に○○という言葉を拾わなければならない」というわけではありません。選択肢は一つとはかぎりません。例えば、一つのケースについて複数のCDAに聞いたら「私なら○○という言葉を拾う」というポイントはそれぞれ違うと思います。

そこで一番大切なのは、クライエントに好意的関心を持つことです。

「CLは何を話したいのか」「話のどの部分に思いがこめられているか」CLの思い・感情・信念・価値観に通じる言葉などを察知し、徹底的に寄り添いましょう。

目の前にいるクライエントは「自分の大好きな人」だと思って、クライエントだけに集中しましょう。

がんばってください!!