第2回国家資格キャリアコンサルタント★実技(面接)試験対策通信(23)「受け止め」の方法

2017-09-09

今日は「受け止め」の方法をご説明します。
これが信頼関係構築の極意ですので、しっかり頭に入れてくださいね。

「受け止め」の仕方は色々ありますが、私がおすすめしているのは「伝え返し」です。
伝え返しの目的・メリットは、前回の記事でおさらいしてください。

「伝え返し」の方法

1.相談者の使った言葉(表現)をそのまま使う。

特に、面談の前半は「言い換え」しないことをオススメします。
微妙な表現のズレが、信頼関係を築きにくくしてしまうからです。

言い換えてしまうと、まだ信頼関係ができていない段階なので、クライエントは「ちょっと違うかな?」と思っても「そうです」と言ってしまうかもしれません。
微妙なニュアンスが違いが信頼関係構築を阻みます。

2.クライエントに「そうなんですよー」と言ってもらえるイメージで!

クライエントが「そうなんですよ」と言ってくれるということは、「この人、私の話をわかってくれてるな~」とちょっとずつ心をひらいてきている証拠です。

面接の前半は特に、「そうそう、そうなんですよー」と何度もクライエントに言ってもらって、早めに信頼関係を作ってしまいましょう。

実はこれができたなら、口頭試問で「できたこと、できなかったことは何ですか?」と聞かれた時に「できたこと」として言うことができます♪

3.本質からそれないように簡潔にまとめて返す。

単にオウム返しをするだけだと、クライエントは「だからそういってるやん!」と鬱陶しく感じます。クライエントが言いたいことをしっかり捉えて、簡潔にまとめて返しましょう。

クライエントが話した後、言葉尻だけを捉えて返す方がよくいらっしゃいます。これだと、クライエントの話した内容の全体像を捉えているとはいえません。クライエントも「もっと沢山話したのにな・・・。この人、私の話を本当にわかってくれてるのかな?」と思ってしまうでしょう。

言い方に唯一の正解はありません。とにかく、クライエントが言ったことを丁寧に返すことで、信頼関係が構築されていきますのでやってみてくださいね。

「受け止め」をする時は、非言語表現も大事

上記のような言語表現と合わせて、非言語表現も非常に重要です。
単調に「伝え返し」をすると、「あなたはこう言いましたね。」というように、単なる確認のように聞こえてしまいます。「あなたに興味がありますよ。共感してますよー。」というアピールをしていきましょう。

あなたは「受け止め」ができている?

「受け止め」の目的、メリット、方法をこれで理解できましでしょうか。
頭で理解ができたら、次は、自分ができているかできていないかをチェックしてみましょう。
ロープレの録音をきく、逐語録でチェックする、オブザーバーの方にできているか確認する、など色々な方法がありますのでお試しください。

できていないという方は、できるように練習するだけです!
コツコツ、丁寧に、がんばっていきましょう♪

こちらも参考になさってくださいね。