2級面接試験では、焦らず着実に展開する★キャリコン2級面接対策

2021-04-15

いよいよ明日から第22回キャリアコンサルティング技能検定2級の面接試験が始まりますね。今週末は、札幌、東京、大阪、福岡で行われます。そこで今日は、2級の面接でとっても大切な、面接の展開についてお伝えします。

面接のプロセスを意識して進められるか

評価区分を抑えておこう

2級の評価区分の一つである具体的展開力。この、具体的展開力の点数不足で不合格になる方が非常に多いんです。だからこそ、試験で求められていることが何か、他の3つの評価項目も含めてしっかり頭に入れてから面接に臨んでくださいね。

技能検定HPに記載されています。まずは、下記リンクをご参照ください。
2級コンサルティング技能検定実技(面接)試験の評価区分

面接のプロセスとは

面接のプロセスとは、面接をどのように展開していくか、その手順です。キャリアコンサルティングの基本的なプロセスは、システマチックアプローチ。試験で求められるプロセスは、こんな感じ。

  1. 関係構築
  2. 問題把握(CL視点)
  3. 問題把握(CC視点)
  4. 目標設定
  5. 方策実行

国家資格キャリアコンサルタントとは違い、この一つ一つのステップを意図的に進められるかどうかが非常に重要です。

面接試験でどこまでできればよいか

面接試験でどこまでできれば合格できるのか、気になりますよね。面接中に方策の提案まで行えるに越したことはないのですが、そこまでできなくても合格はできますので安心してください!なぜそう言えるかと言うと、私自身、面接中に方策までたどり着けなかったのですが、合格できたからです。

面接(20分)では、問題把握までできればOK

面接のロープレ20分の間に、問題解決までしかできなくても、合格ラインに到達することはできます。

  1. 関係構築
  2. 問題把握(CL視点)
  3. 問題把握(CC視点)
  4. ここまでを面接20分の中で確実に行いましょう。
    そして、下記2つを口頭試問で明確に伝えましょう。

  5. 目標設定
  6. 方策実行

注意点を2つお伝えします。

  • 面接の中で、キャリアコンサルタント視点の問題把握までが確実にできること。
  • 口頭試問「今後どのように展開するか」の質問の際に、目標と方策を明確に答えること。

もちろん、面接内にできるなら全部やってください。ですが、強引に目標を決めて、方策を提案したことが裏目に出てしまった・・・というお話もよくききます。焦らずに、着実に面接を進めていきましょう。

時間配分を意識して面接を進めましょう

試験では、目の前に時計がありますので、時間配分を考えながら面接を進めましょう。

私自身、実技試験に一発合格したのですが、時間配分に失敗しました。途中まで時計を見ずに進めており、関係構築とクライエント視点の問題把握に17分を費やしてしましました。

残り時間が3分しかない状態で私がしたことは、キラークエッションの投げかけ。クライエントが自分の問題に自分自身で気づくような、内省を促す質問を一つ投げかけたんです。それが功を奏し、クライエントが自分自身に向き合いながら語ってくれたことが、キャリアコンサルタント視点の問題把握につながりました。

あとは、口頭試問で、時間配分に失敗したことを改善点として伝え、今後の展開として目標と方策をしっかり伝えたことで、無事合格となりました。

ということで、時間への意識は非常に大切です。面接の中で、最低でもキャリアコンサルタント視点の問題把握までできるよう、時間を気にしながらすすめてくださいね。

面接のプロセスへの意識については、過去にも書いていますので、こちらの記事も参考になさってください。

2級の実技試験は合格率が低いため、びびってしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんとやるべきことを着実に行えば、難しい試験ではないと考えています。プロセスを意識することは、2級を受検する上での基本中の基本。緊張の中でもプロのキャリアコンサルタントとして自信を持って相談にのってきてくださいね!!