私がキャリアコンサルタントになるまでの話(1)

キャリアカウンセリングのお仕事をしていると、自分自身が内省するきっかけをいただくことも多いんですよね。私がなぜキャリコンになったのかをまたぐるぐる考えていた時、そういえばそれをHPに書いてなかったなあと、今更ながら気づきました。

そこで、私がキャリアコンサルタントという仕事に出会うまでのことを少しずつ書くことにしましたので、よかったらお付き合いください^^

「キャリアにかかわる仕事」を意識するようになったきっかけ

20年前に知った1on1という仕組みが「キャリアにかかわる仕事」を意識するようになったきっかけです。

20代後半、外資系IT企業のコールセンターで働いていました。
スーパーバイザー(オペレーターを管理する役割)をしていた時、アメリカのとある町のコールセンターを視察してこいと言われたんです。その時に初めて知ったのが1on1でした。

現地で行われていた様々な取り組みがどれも画期的だったので、日本でもどんどん取り入れることにしました。中でも、ただ目標管理を行う面談ではなく、社員個人の幸せを意識した1on1に感銘を受け、帰国後すぐに導入しました。

しかし、1on1を実施する中で、社員のキャリアプランやビジョンが会社の中だけでは収まらない!ということに気づいたんです。コールセンターで働く人々は、契約社員、アルバイト、派遣社員がほとんど。しかも、中途採用しかしない会社で、正社員になれる人はごく一握りでした。

更に、シフトに融通がきくことから、ミュージシャンや俳優を目指す人など、会社以外の活動が最優先の人たちも結構いました。正直、正社員になった自分ですら、ずっとこの会社で働こうなんてみじんも思っていませんでした。

部下の1on1をしながら、

「会社の中だけで社員のキャリアを考えることはできないよなー。もっと会社の枠にとらわれずに、キャリアを考えるお手伝いができるような仕事ないかな-。」

と思ったのを鮮明に覚えています。
自分がしたいことができる職業ってなんだろう・・・うーん。わかんないなあ・・・とモヤモヤ。

その頃読んだ本でよく覚えているのは、高橋俊介さんの「キャリア論」

自分のキャリアは自分で切り開きたいと思ってやってきた自分にとって、良い時代になりそうだなあと感じました。そして、自分らしい人生を歩むと改めて決意。結婚と同時に夫と一緒に会社を辞め、1年間バックパッカーとして世界旅行をすることにしました。

その頃もうキャリコンの民間資格はあったと思うのですが、ぜんぜん知らなかったんですよね。
私が初めてキャリコンの資格(CDA資格)を目にしたのは、それから1年以上経ってからのことでした。
(つづく)