城の崎にて~「自分事の世界と他人事の世界」について考えた年末

2023年もどうそよろしくお願いします!!
皆さんは、年末年始をどう過ごしましたか。私は年末、城崎温泉旅行に行ってきました。
思春期の息子、更年期の私と夫、そして高齢の義父母。それぞれの発達段階の課題をかかえているので、一緒に行動するのはなかなか大変だなあと思う反面、こうして悩み続けることが学びや成長につながるのだろうなあとしみじみ思った旅行でした。

そんな中、とっても印象に残ったエピソードを一つ。
城崎へ向かう列車で、ひょんなことから旅行中の外国の方に日光のお守りをいただきました。厳密に言うと、いただいたのは夫です。

列車の車掌さんが車両の後ろの方で、外国人旅行客にスーツケースの置き場所を変えるようにと日本語で懸命に説明していました。ですが全く話が通じません。お互い困っていることに気づいた夫が見かねてコミュニケーションの手助け。車掌さんはほっとした様子。

しかしながら、そのスーツケースの置き場がないという問題がまた残っていました。そこで夫は、自分の席の横の空きスペースに置き、到着まで荷物をみておくよと申し出ました。そして2時間後、城崎に到着。香港から来たその旅行者は、夫に何度もお礼を言いながら、日光山中禅寺のお守りをくれました。

夫はいつも周りの誰に対してもこういうことをさらっとできる人。改めて凄いなーと尊敬の念。
それと同時に思ったことは、私一人だったら、夫と同じことをしただろうかと。
英語得意じゃないしーとか怯んでしまって何もしなかったのではないかと。自分の脇にそんなに大きな荷物を置いたら邪魔だから嫌だなーとか思ってそんな提案もできなかったのではと。

JCDAの経験代謝理論で「自己概念の四重円」というものがありますが、夫は「自分を含む世界」(特に「当事者意識を持てる世界」)でこの出来事を観ていたのです。それに対して私は、傍観してオロオロしていただけ。私にとっては「他人事の世界」でした。でも、それに気づけたことが今回本当によかったなあと思います。

「他人事の世界」は「自己概念の成長の可能性がある世界」なんですよね。

「美」って書いてあるピンクのお守りなので私がいただいたのですが、このお守りを見るたびにこの経験を思い出し、こういう美意識を自分の中に持ち続けたいと強く思った経験でした。

参考までに、JCDAの経験代謝理論に興味を持たれた方は、ぜひ「キャリアカウンセリングとは何か」を読んでみてくださいね。国キャリJCDA受験の方は必読です!!

ということで、今年も学びを楽しんでまいりましょー\(^o^)/