話をそらさずに聴く方法★キャリコン面接対策
今日は、東京オリンピックのチケット当選発表日。結果は残念ながら落選でした。でも1ヶ月くらいワクワクさせてもらったので、なんだか楽しかった♪また機会があれば応募したいなーと思っています。ちなみに応募したのは男子サッカー。小6の息子がサッカーチームでがんばる姿を応援しているうちに、家族中がサッカー好きになり、代表戦だけでなく、Jリーグも、そしてイギリスやドイツなどヨーロッパのサッカーリーグまでテレビ観戦するほどになりました。興味の幅を広げてくれた息子に感謝しています^^
「話をそらさずにききましょう」
傾聴の基本中の基本なので、一回は耳にしたことがあるのではないかと思います。でも、実際にやろうとするとつい話が飛んだりそれたりしてしまう・・・というお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、話をそらさずに聴く方法についてお伝えしていきます。
話をそらさずに聴くとは?
話をそらさずに聴く。これは、アイビイのマイクロカウンセリング技法で言うと、かかわり行動の一つ言語的追跡にあたります。「マイクロカウンセリング技法」の書籍では、言語的追跡について下記の説明がされています。
初心者は相手が話している間、聴くことよりも次に何をいこうかと考えてしまいがちです。しかし、それでは相手が話そうとする話題を変えてしまうことになりかねません。相手の話をよく聴いて、相手が直前に話したことや少し前にはなしたことに、しっかりついていくことが大切です。
「マイクロカウンセリング技法―事例場面から学ぶ」福原 眞知子監修 より引用
たぶん多くの方が、「そうそう!!そうなんだよねー。」とうなずいていることでしょう。私もロープレ練習をし始めた頃は、頭でわかっていても、質問を考えてしまってうまくできないということがありました。
話をそらすとなぜダメなの?
話をそらしてしまうと、何がダメなのでしょうか。それはズバリ!
です。絶対に関係構築できないわけではありませんが、話をそらすとクライエントに「あーこの人は私の話をちゃんと聴いてくれてないな。」「この人は私に関心がないのかな。」そして、「この人にはあんまり話したくないな・・・」と思われてしまう危険性があります。
以前に「話が飛ぶと信頼関係も飛ぶ」という記事を書きました。話をそらしてしまう例も載せていますので、こちらも読んでみてください。
話を逸らさずに聴く(質問する)には
マイクロカウンセリングの言語的追跡についての文章にも書かれている通り、
これに尽きます。
例えば、クライエントがこう言ったとします。
こういった場合、話をそらしてしまう典型的な例としては、
というような質問です。
では、どのように対応すればよいでしょうか。詳しく3段階で説明していきますね♪
- 「クライエントが一番言いたいのは何かな?」という視点で話をよーーーく聴き、感情・考え方・価値観が表れた部分を見つける。
- クライエントが一番言いたかったこと(①で捉えたこと)を伝え返す。
- 伝え返したこと(②)と関連する内容について質問する。
「新しい上司がすごく横柄でキツイ言い方をするので毎日辛い。」
「もういっそのこと会社を辞めてしまおうかなと悩んでいる。」
この2つにクライエントの思いが詰まっていますね。
「そうなんですねー。新しい上司がすごく横柄でキツイ言い方をするので毎日辛いので、○○さんは、もういっそのこと会社を辞めてしまおうかなと悩んでいらっしゃるのですね。」
私はあなたの気持ちを理解しましたよー、という思いを言葉と体で表現しましょう。
質問は色々考えられると思いますが、例を2つ挙げてみます。
「上司の方が横柄でキツイ言い方をするとのことですが、その状況についてもう少し詳しくお話いただけますか。」
「いっそのこと会社を辞めようかと思っていらっしゃるとのとですが、何かあったのですか。」
まとめ
大切なことは、まずはキャリアコンサルタントが聴きたいことではなく、クライエントが話したいことを話しやすいように聴くことです。
クライエントの主訴(クライエントが問題だと思っていること)を把握する。
この2つを達成するためには話をそらさずに聴くことは非常に大切で、どちらの団体で受検される方にも共通です。ぜひ面接試験までにマスターしてくださいね♪
*ちなみに、問題解決型のアプローチ(キャリアコンサルティング協議会はこのアプローチ)では、主訴を把握した後、キャリアコンサルタント視点で真の問題を捉えていくための質問も必要にはなりますが、それはまた別の機会にお伝えしまーす。
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