クライエント自身に関心を持つってどういうこと?★キャリコン実技対策
スーパービジョンを毎月受けると決めて先月から始めました。スーパービジョンを受けるにあたり、自分が過去に行った面談を思い返してまとめるのですが、この作業が一番勉強になっています。
「わー、私こんなこと言ってたなー」とか、考えれば考えるほど具体的な言葉やその時の様子を鮮明に思い出すことができますし、「こういう問いかけをすればよかったんじゃないかなあ。」「そういえば私、よくこういうことしちゃうな」など、自分の癖や考え方に気づいたり、どうすればよかったかを考えることができます。その上で、スーパービジョンでSVから自分が気づいていなかった視点に気づかせてもらうことは、本当に深い学びになるなと改めて実感しています。
早くキャリコンがスーパービジョンを気軽に定期的に受けられるようになると良いなと思いますし、私自身もそこに関与できるよう自己研鑽し続けたいと鼻息が荒い今日このごろです(笑)。
さて、今日は傾聴の基本「クライエント自身に関心を持つこと」についてお伝えします。これは、受検団体に関わらず一緒。キャリアコンサルタントとして絶対に頭に入れておくべきことです。
私自身、最近の自分はどうだろうと振り返ってみると、今まで蓄えてきた知識が邪魔をして、クライエント自身が見えていないことがあるなーと反省しています。自戒の意味を込めてお届けしていきますね。
「人」と「事柄」どちらに関心を向けるか
人の話を聴くプロとして、クライエント自身に関心を向けるなんて当たり前やん!と思いますよね。でも、「原因は何か?」「どうすれば問題解決できるか」と思うと、ついつい「事柄」に意識が行ってしまうものです。
たとえば、クライエントが開口一番、
と言ったとします。
これに対して
介護保険制度のことはご存知ですか。
→介護という「事柄」に焦点があたっている。
●●さんの「お母様の介護をしなければならない」という思いについて、もう少し詳しくおきかせいただけますか。
→クライアント自身、「人」に焦点があたっている。
簡単にいうと、こういう違いです。
「原因追求」ではなく「クライエント自身(の経験や思い、考え)を聴くこと」が大切です。
私がいつも意識していることは、その人がどんな経験をしてきたのか。どんな思いを持っているのか、どんな考え方をする人なのかなど、クライエント自身に興味を持つことです。目の前のクライエントに愛情を持ち、クライエント自身に関心を向けることが信頼関係へとつながっていきますよ。
JCDAで受検される方へ
JCDAの実技試験では、特に重要な観点です。JCDAの論述試験では、「焦点の当て方」や「人」「事柄」など、問1の語彙としてもよく使われます。CDA友の会のメルマガバックナンバーにも「焦点の当て方」についての記載がありますので、もしよかったら加入してみてください。(おそらく申請から1週間くらいかかると思います。登録は無料です。)
協議会で受検される方へ
協議会で受検される方は、関係構築する上で一番重要なポイントだということを覚えておいてください。最初から原因追求ばかりして突っ走ってしまうと、クライエントとの信頼関係を築くことができません。クライエント自身に興味を持って話を聴くところから始めましょー。上記のCDA友の会は、誰でも入会できます。カウンセリングの視点を考える機会にもなりますので、ご興味のある方はぜひ申し込んでみてくださいね。
ずっと家にいるので、コーヒーの減りが早いです・・・
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