JCDA受検者&JCDA会員必読本「キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン」★キャリコン面接対策

今年もそろそろ折り返し地点、後半に突入しますね。中止になった6月試験日も過ぎ、そろそろ11月の試験に向けて本腰を入れて取り組んでいきたいところですよね。

とはいえ、学科試験と違って実技試験は最初のとっかかりが難しいとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、JCDAで受検予定の方に特に読んでおいてほしい1冊をご紹介します。既に合格されてJCDA会員になっていらっしゃる方にもお勧めです。

JCDA受検者&JCDA会員必読本「キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン」


キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン―経験代謝理論によるカウンセリング実践ガイド

この本は、JCDAの立野会長が書かれた最新作で、今月発売されたばかり。

読む前は「スーパーバイザーを目指す人向けの本なのかな」と思っていましたが、違いました!!

キャリアカウンセリングを自習したい方向けの本で、これから資格取得を目指す方も、取得後の自己研鑽にも活用できる内容です。

「基本編」と「応用編」に分かれていて、「基本編」では、経験代謝について具体例を挙げて詳しく解説されていますし、自習できるような構成で書かれています。応用編では、逐語録を用いてスーパービジョンの解説もされています。

「キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン」お勧めポイント

1.経験代謝理論に関する新刊本なので、JCDAにおけるキャリアカウンセリングの考え方や進め方の最新の情報や知識が学べる。

経験代謝について、JCDA立野会長が書かれた論文と本は過去にもあるのですが、今回のものが最新版です。今までの内容がさらに進化してわかりやすくまとめられています。

経験代謝に関する論文(無料)と過去に出版された本についてはこちらでご確認ください。特に論文は必読です!!

2.「セルフスーパービジョン」(自主学習)がキーコンセプトなので、自主トレに役立つ。

勉強会や講座などで学ぶのも良いですが、自分ひとりで学ぶ時間も大切です。ただ、どのように学べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。この本を読むことで、意識すべきポイントや視点を知るなど、自主トレーニングでスキルを高めるコツが学べます。

3.具体例、逐語録がふんだんに盛り込まれており、理解しやすい。

焦点の当て方(「人」か「事柄か」)について事例を使った4択問題や、具体例を挙げての説明が多いと感じました。更に逐語録も複数掲載あり、意識すべきポイントや視点を知ることができ、とてもわかりやすいなと思います。

4.おまけ情報

B5サイズで大きめなのですが、201ページで厚みはさほどないので、かばんに入れても負担にはならなそうです。

キャリアカウンセリングの目的とはなにか

最後に、JCDAの考え方として大切なことは、

キャリアカウンセリングの目的は「自己概念の成長」

です。本文から引用しますね。

キャリアカウンセラーが自分の役割を意識して、これからキャリアカウンセリングを行おうとするとき、最初に心がけなければいけないことは、その目的となる「自己概念の成長」である。

自己概念の成長を支援しよう」と意識した上で相談者の話を聞くことで、相談者が語る経験の意味をその方向で読み取ることができる。

キャリアカウンセリングの目的を「問題の解決」「意思決定の支援」だと考えるキャリアカウンセラーがいるかもしれない。経験代謝理論では、「問題の解決」「意思決定の支援」を「自己概念の成長」の一部だと考える。重要なのは、それが目的ではない、と捉えることである。(後略)

「事柄」に視点を当てると、どうしても問題解決に走ってしまうんですよね。

私もこの本を読んで改めて、
「事柄」ではなく「その人自身」をみること。
これを肝に命じて、また明日からの相談業務に臨もうと思います。

キャリアカウンセラーのためのスーパービジョン―経験代謝理論によるカウンセリング実践ガイド