2つの「間」を意識できてる?★キャリコン面接対策

面接のペースを作る上で大切なことは

「話すスピード」と「間のとり方」

です。

「話すスピード」を意識できている方は多いと感じます。「意識はしているけれど実際にできない」のであれば、あとは練習あるのみです。しかしながら、「間」を意識できている方は意外と少ないなーと感じています。

そこで今回は「間」をテーマにお伝えしていきます。

クライエントが話し終えた後の対応をチェックしてみよう

クライエントが話終えた後、どのように対応していますか。例を挙げますので考えてみてください。

例えば、クライエントが

「実は、やめようかどうしようか悩んでおりまして相談に参りました。」

と言った後、あなたならどのように対応するかA)B)C)から選んでみてください。

A)「やめようかどうしようか・・・ということについて、もう少し詳しくお聴かせいただけますか。」と質問する。
B)「やめようかどうしようか悩んでいらっしゃるんですね。」と伝え返しをする。
C)「そうなんですねー」と頷きながら少し待つ。

私なら、C)をまず行います。
その後どう続けていくか、もう少し言うと、

C)待つ→B)伝え返す→もう一度待つ→A)質問する

という手順で進めます。
これは、前回ご紹介した「傾聴の基本サイクル」です。参考までにこちらの記事を読んでみてくださいね。

「間」の大切さを認識しよう

なぜ一番最初にC)待つ を行うのかを考えてみましょう。

まず選択肢にはないですが、念のため。「クライエントの言葉にかぶせて話をする」はNGです。これは大丈夫ですよね?最後までしっかり聴きましょうね。

「待つ」ことが大切な理由(1)

「間」を作ることで、クライエントに内省を促したり、自分自身を客観視してもらうため。

「待つ」という「間」、空白があることでゆとりが生まれ、クライエントはあれこれ考えます。「あー今自分はこんなこと言ったんだなー」とか「自分が言いたいことなんだっけなー」と積極的に話うとする力を引き出すことができるんです。

では、クライエントが話し終えた後、「待つ」ことをせずにキャリアコンサルタントが話し出すと、どうなるのか。それは、クライエントに考える時間を与えない、すなわち、クライエントが内省する時間を奪うことになります。

「待つ」ことが大切な理由(2)

「間」を作ることで、ゆったりとした相談の場を提供できるから。

きっとクライエントは「ああ、話すのが心地いいなあ」とか「丁寧に聴いてくれているなー」と感じるでしょう。

逆に「間」がなく、キャリアコンサルタントからせかせかと矢継ぎ早に質問されたら、クライエントはどのように感じるでしょうか。「なんか落ち着かないなー」と感じたり、「もう聞かれたことに答えたらいいや」と受け身になったりする可能性があります。

ちなみに、B)C)にすぐいくのは絶対だめ!!というわけではありません。意図があるなら、状況に応じてB)C)にすぐいっても良い場合もあるかもしれません。どのような意図でそうするのかが明確であれば良いと思います。

2つの「間」を意識する

「間」を意識してほしいところが2箇所あります。
それは、

●クライエントが話し終えた直後
●キャリアコンサルタントが伝え返しをした直後

です。
傾聴の基本サイクルでご説明した、2番と4番に当たります。どちらも「間」を作ることで、クライエントに内省を促したり、心地よいペースを作ることができます。傾聴の基本サイクル??という方は、今一度こちらをご確認ください。

本日のまとめ

  1. 面接のペースを適切に保つために、「話すスピード」だけでなく「間のとり方」を意識する。
  2. 「間」を作ることで、クライエントに内省を促したり、心地よいペースを作ることができる。
  3. 「間」を作る場所は、「クライエントが話した直後」と「キャリアコンサルタントが伝え返しをした直後」

ちなみに、私はめっちゃせっかちで早口なので、「話すスピード」も「間のとり方」もどっちもできないタイプでした(笑)。初めてキャリコンの受検をした頃はいつも指摘されていたポイントでした。それでもできるようになったのは、「意識すること」→「意識して練習すること」を繰り返し行ったからです。皆さんも、「意識」を研ぎ澄ませて、練習すれば必ずできます!がんばっていきましょー♪

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