面接試験で問題解決は必要か★キャリコン面接対策

京都は五山の送り火が終わってから急に空気が変わってきて、秋が近づいてきた感じです。とはいえ、日中の暑さを凌ぐべく、首に保冷剤を巻いて自転車をこいでいる毎日です^^

今日は、国家資格キャリアコンサルタントの面接試験の中でクライエントの問題を解決する必要があるのかについて書いてみます。もう少し具体的に言うと、

面接試験のロールプレイ(15分)の中で、コンサルタントがクライエントに対して解決策まで言う必要があるのか

についてです。

面接試験で求められていること

まずは、面接試験で求められていることは何かについて抑えておきましょう。面接試験は、実技試験の一つ。その面接試験で求められていることから確認していきます。受検団体により、面接試験で求められていることが異なるので注意が必要だからです。

簡単に言うと、以下のように言えると私は考えています。

  • JCDA:経験代謝を使ってクライエントの自己理解を深めるかかわりができるかどうか
  • キャリアコンサルティング協議会:問題解決に向けた多角的視点での傾聴ができるかどうか

もう少し詳しく知りたい方は、この記事を読んでみてください。

面接試験で問題解決は必要か

さて、本題です!
面接試験のロールプレイ(15分)の中で、コンサルタントがクライエントに対して解決策まで言う必要があるのでしょうか。

JCDAの場合

JCDAの試験では、問題解決は不要です。むしろ、問題解決思考で傾聴すると合格できない可能性が高くなります。

その理由は、JCDAのキャリアカウンセリング(JCDAがあえてキャリアコンサルティングではなくこの言葉で説明しているのでそのまま引用します)の考え方にあります。

例えば、「キャリアカウンセリングの目的」「傾聴」の定義については、以下のように述べられています。

  • キャリアカウンセリングの目的=クライエントの自己概念の成長・発達
  • 傾聴=クライエントに経験代謝により自問自答を促して、より深い自己理解を促す能動的な働きかけ

ということで、コンサルタントが積極的に解決策を提案するというスタンスではなく、クライエントに気づきをもたらすかかわりができるかどうかということが大切だということがわかると思います。だから、問題解決ではなく、自己理解を促すかかわりが重要になるわけですね♪

キャリアコンサルティング協議会の場合

解決策の提案をロールプレイの中でやらなくても大丈夫です。もちろん、できる方はやっても良いと思いますが、「解決しなくちゃ・・・」と気負って無理にやろうとすると強引な展開になり、残念な結果になりかねません。

ロールプレイの中でやらなくても大丈夫だという理由は、評価区分に明確に該当する項目がないですし、技能士2級でもロールプレイの中で解決策の提示までしなくても十分合格できるからです。

キャリアコンサルティング協議会の国家資格キャリアコンサルタントの評価区分は「態度」「展開」「自己評価」で各項目40%以上の得点が必要です。これに対し、技能士2級の評価区分は「基本的態度」「関係構築力」「問題把握力」「具体的展開力」で各項目60%以上の得点が求められます。

技能士2級の場合、20分のロールプレイで最低限やらなければいけないのは「問題把握」までです。解決策の提示はできれば良いですが、できなくても口頭試問で的確に答えられれば合格することができます。技能士2級と比較するとわかりやすいのですが、国家資格キャリアコンサルタント試験では、的確な問題把握力、具体的展開力までは求められていません。ということで解決策までロールプレイの中でやる必要はないってことだと考えています。

過去にキャリアコンサルティング協議会で受検されたオプティキャリアの受講者さんが多数いらっしゃいます。その中で半数以上の方がオールA合格されているのですが、解決策まで話をされたという方はごくわずかです。このことからも、解決策の提案しなくても大丈夫!ということが言えます。

ただし、口頭試問では解決策も言える必要はあります。問題点や今後の展開について聞かれることが多いので、口頭試問では備えてくださいね。

さあいよいよ今週末は筆記試験ですね。最後まで諦めず、追い込み勉強がんばってくださいね!!